研究課題
若手研究
肝癌はウイルス性肝炎を介したものが主流であったが、感染予防や新規抗ウイルス薬の開発により減少傾向にある。一方、食生活の欧米化などにより肥満や生活習慣病を背景とした非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)由来の肝癌が増加しており、NASH肝癌の発癌予防および新規治療戦略が必要不可欠である。本研究では、NASH肝癌における15-PGDHの発現意義を明らかにした。今後網羅的代謝物解析を行い、15-PGDH下流シグナルがNASHおよびNASH肝癌増大を誘導する詳細なメカニズム解明を目指す。
腫瘍生物学、消化器外科学
これまで肝癌はウイルス性肝炎を介したものが主流であったが、近年は肥満や生活習慣病を背景とした非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)を背景としたNASH肝癌が世界中で増加している。従来の肝癌とは全く異なるメカニズムで生じており、発がん予防および治療のため詳細なメカニズム解明が必要であるが、当研究は大腸がんなどに深く関与しているプロスタグランジンシグナルがNASH肝癌の発がん・進展に深く関連している可能性を明らかにした。さらなる解析により、NASH肝癌浸潤の新たな分子メカニズムの解明に繋がる。