腫瘍微小環境では、がん代謝・腫瘍免疫・微生物は複雑なネットワークを形成し癌進展に寄与する。本研究の目的は、日米の消化器癌データベースを用い、がん代謝・腫瘍因子・腫瘍免疫・マイクロバイオームの解析を行い、新規治療・予防開発に寄与する事である。本研究では、腫瘍内Fusobacterium nucleatum (Fn) が腫瘍内peritumoral lymphocytic reaction・末梢血%Lymphocyteと有意な逆相関を示し、Fnが局所及び全身のリンパ球浸潤を制御する可能性が示唆された。また、がん代謝関連マーカーLSD1と有意な相関を認め、Fnとがん代謝の関連も示唆された。
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