酸化ストレスを抑制することは、メタボリックシンドロームを予防することに繋がり、ひいては悪性腫瘍の発生・進展の抑制にも作用することが示唆される。最近、我々はPRDX4と悪性腫瘍の関連性に着目し、さらなるターゲットとして悪性腫瘍動物実験モデルを敷衍させ、PRDX4が肝細胞癌の増殖・進展や予後等と密接な関連性のあることを明らかにし、さらに、PRDX4の過剰発現が肺癌の発生において、重要な促進因子であることも報告し得た。しかし、PRDX4が膵癌との関連性はまだ報告されていない。本研究では初めて膵癌において、抗酸化酵素PRDX4の役割及びそのメカニズムを検討した。
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