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2021 年度 研究成果報告書

腫瘍抑制マイクロRNA let-7の新規制御因子の機序解明と新規治療標的の探索

研究課題

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研究課題/領域番号 19K16794
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

栗本 遼太  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (10753957)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードRNA / マイクロRNA / RNA修飾 / CLIP
研究成果の概要

let-7は多くの悪性腫瘍において中核的な腫瘍抑制microRNAとして機能している。このlet-7はRNA結合タンパク(RBP)により制御されているが、その全貌は不明である。
本研究においてルシフェラーゼレポーターを応用し、全RBPを標的として、let-7の発現を制御する遺伝子の機能的スクリーニングを行い、新たな制御因子TruB1をはじめ複数の遺伝子を同定した。生化学的解析及び次世代シークエンサーを駆使した網羅的解析を行い、tRNA修飾酵素であるTruB1が酵素活性非依存的に、let-7に特異的に結合してそれを正に制御することを明らかにした。これが腫瘍増殖能を抑制することも明らかにした。

自由記述の分野

分子生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

このtRNA修飾酵素TruB1が、その酵素活性とは独立してlet-7を上昇させることを明らかにした。この機構は、酵素活性という既存の機能のみに注目した研究方法では見出すことが困難であったが、microRNAの機能的スクリーニングとRNAへの結合を網羅的に解析するCLIP法の組み合わせによって初めて見出すことが可能となった。ゲノム遺伝学や既存の治療法、検査法のみでは解析の困難なエピトランスクリプトームの研究手法の選択肢を示すものである。

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公開日: 2023-01-30  

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