和歌山県立医科大学呼吸器内科・腫瘍内科において気管支鏡生検を受けた患者より提供された検体を用いて培養を行い、オルガノイドの樹立に成功した。培養に成功したオルガノイドを免疫不全マウスへ移植したところ、造腫瘍性が確認された。また、次世代シークエンス解析を行ったところ、臨床検査において検出されたドライバー遺伝子変異がオルガノイドでも検出されることが明らかになり、本研究で樹立されたオルガノイドは患者の腫瘍細胞に由来することが示された。さらに、エルロチニブおよびオシメルチニブ耐性を示す患者から樹立されたオルガノイドの薬効評価を行ったところ、両薬剤への耐性を示すとともに、それを克服しうる薬剤を見出した。
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