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2020 年度 研究成果報告書

分子標的治療薬に対する血中モニタリング法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 19K16826
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
研究機関新潟大学

研究代表者

松本 吉史  新潟大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (60770211)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワード分子標的薬 / 血中濃度 / ダイヤモンド電極 / がん治療
研究成果の概要

血中薬物濃度と治療効果・毒性の関連に関して先行研究の多いパゾパニブに着目し、ラット血漿に既知濃度の標的薬物を生体外で混和して実験した。臨床的な至適濃度をカバーする0-150μMにおいて、ダイヤモンド電極で測定した直線的な検量線を得た。血漿中濃度を測定する系を確立した。この系で、測定時間は35秒、サンプル調製に要する時間を合わせて10分、測定に必要な全血は60μLと見積もられ、従来の質量分析計より、所要時間が短く、簡便、安価な測定法となる可能性を示した。標的薬物をラットに経口投与し、複数回の採血で得た血漿を用いて実験を行った。ダイヤモンド電極を用いた測定系により、先行研究と類似の結果を観察した。

自由記述の分野

がん薬物療法

研究成果の学術的意義や社会的意義

従来の血中薬物濃度測定には時間と高額な装置が必要である。また、経口マルチキナーゼ阻害薬の血中濃度測定に関する報告は一部の臨床試験以外ない。上記の経口チロシンキナーゼ阻害薬の薬理効果と有害事象は血中濃度と相関しているという報告があり、経口マルチキナーゼ阻害薬、チロシンキナーゼ阻害剤を含む経口分子標的治療薬の血中濃度測定をより安価で短時間に簡便に行うことができるダイアモンド電極による血中薬物濃度の測定を可能にすることは、今後有害事象の少ない治療を目指すことができる。

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公開日: 2022-01-27  

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