研究成果の概要 |
従来NET- CAGE法には核内RNAの抽出精製を要するが、検体必要量が多いという欠点があった。そこで簡易型のNET-CAGEを開発し、従来より少量かつ簡便な手法での実施が可能となった。 さらに簡易型ではenhancer RNAがより濃縮しており、enhancer解析としても優位であり、19,297のenhancerを検出した。その半分以上(13,035)は新規enhancerであった。さらに明細胞癌ではプロモーター発現レベルでクラスタリングすると、大きく二つのクラスターに分離され、同一の病理組織型でも異なる遺伝子発現分布があり、臨床的サブタイプと相関する遺伝子発現分布の可能性が示唆された。
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