フィブリノゲンの検査はClauss法と呼ばれる手法が標準的であるが、フィブリノゲンの「質」を評価することは困難であり、追加の解析が必要であった。これまでに、研究代表者らは、凝固波形解析(CWA)技術を用いてフィブリノゲンの質的異常と量的異常を区別する手法(Clauss-CWA法)を開発した。本研究では、臨床検査としての実用化に向けた自動解析ソフトウェアの構築と臨床検体を用いたバリデーションを行い、Clauss-CWA法が従来法と比較して同等以上の性能を有していることを明らかにした。今後、広く検査室へと普及し、フィブリノゲン異常症の診断に寄与できることが期待される。
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