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2023 年度 研究成果報告書

腎障害マーカーによるフレイル・サルコぺニア病態評価法の確立

研究課題

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研究課題/領域番号 19K16995
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52010:内科学一般関連
研究機関大阪歯科大学 (2021-2023)
兵庫医科大学 (2019-2020)

研究代表者

楠 博  大阪歯科大学, 歯学部, 准教授 (60780070)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワードサルコペニア / フレイル / オーラルフレイル / 口腔機能低下症 / 老年医学 / 老年歯科医学
研究成果の概要

クレアチニン(Cr)と同じ腎機能マーカーであるが、Crよりも筋肉量の影響を受けにくいシスタチンC(CysC)との相違とサルコペニアとの関係に着目し、Cr/CysC比から筋肉量を推定する式を作成し、筋肉量の実測値と良好な相関があることを報告した。また、CysCによる推算糸球体濾過量(GFRcys)とCrによる推算糸球体濾過量(eGFRcre)との比: eGFRcys/eGFRcreが筋肉量と関連すること、舌圧の値もeGFRcysで定義される慢性腎臓病:CKD(CKDcys)とは有意に関連したが、eGFRcreで定義されるCKD(CKDcre)とは有意に関連しないことを報告した。

自由記述の分野

老年医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究によって、血液検査指標や身体測定結果などにより、非侵襲的に筋肉量を推定する方法があみだされた。また、Cr/CysC比やeGFRcys/eGFRcreといったシスタチンC関連指標が全身のサルコぺニアと有意に関連しているとともに、口腔機能低下の指標である舌圧とも有意に関連していることが明らかとなった。以上の結果はフレイル・サルコペニア病態のあらゆる側面にシスタチンC関連指標が有意に関連していることを示し、学術的に意義深い。シスタチンCは臨床現場で簡便に測定可能であり、日常診療の場での「腎障害マーカーによるフレイル・サルコぺニア病態評価」に寄与し、社会的に意義深いものと考えられる。

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公開日: 2025-01-30  

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