• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 研究成果報告書

筋萎縮性側索硬化症における皮質運動ニューロン興奮性測定システムの確立と治療薬開発

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19K17000
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52020:神経内科学関連
研究機関千葉大学

研究代表者

鈴木 陽一  千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (80818485)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワード筋萎縮性側索硬化症 / 運動皮質興奮性 / 閾値追跡法2連発経頭蓋磁気刺激 / 短潜時皮質内抑制 / SICI / PET / MR spectroscopy / 末梢神経興奮性
研究成果の概要

筋萎縮性側索硬化症(ALS)の運動神経細胞死の一因として、運動神経でのグルタミン酸過剰興奮性が関与していると考えられている。本研究ではALSの中枢および末梢で興奮性が病態にどう影響しているかを閾値追跡法2連発経頭蓋磁気刺激検査(TT-TMS)、軸索機能検査、PET検査やMRスペクトロスコピーを用いて評価した。本邦におけるTT-TMSの健常平均の構築と、ALSで中枢より末梢での興奮性がALSでの進行速度へより強く影響していることの報告をした。ALSにおける運動細胞死の病態解明の一助となると考えられた。引き続きALSの各検査による評価を行っている。

自由記述の分野

筋萎縮性側索硬化症

研究成果の学術的意義や社会的意義

今回、ALSにおける中枢および末梢の運動興奮性と進行速度の関係を更に明らかにすることができた。
加えて、ALSの運動興奮性は末梢での興奮がより強く影響していると示すことができた。ALSは進行性に呼吸不全に至り、延命措置を取らなければ死亡する神経難病で現在治療薬として確立されている薬剤も延命効果は数カ月と限定的である。今回の結果は新規治療開発に際し末梢興奮を抑えるようなイオンチャネル修飾薬がALS治療薬候補となる可能性を示唆する結果であり、将来の治療開発に役立つデータとなる可能性がある。

URL: 

公開日: 2022-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi