本研究において、DBS治療を行ったパーキンソン病(PD)患者において、QSMにて、視床枕および被殻にて、鉄沈着の増大と幻視出現、高次機能との関連が示唆される結果を得、論文化を行った。視床枕においては、0.045ppm以上、被殻においては0.085ppm以上のsusceptibilty value(SV)を示す場合に、DBS術後1年間において、幻視の出現が多かった。また、多変量解析においても、術前の幻視既往とともに、視床枕の0.045ppm以上のSVおよび被殻の0.085以上SVが有意に関連を示していた。
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