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2021 年度 研究成果報告書

負の情動と関連した注意選択を担うセロトニン神経回路の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K17078
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52030:精神神経科学関連
研究機関金沢大学

研究代表者

西谷 直也  金沢大学, 薬学系, 助教 (30824792)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード5-HT / 注意
研究成果の概要

負の情動と関連した感覚刺激による注意選択の阻害を評価する実験系を開発し、セロトニン神経の役割を解明することを目指した。この実験系を確立する過程で、空腹時のエサ獲得、すなわち、非常に注意を集中させている場合には、電気ショックと関連させた音であっても、その入力を遮断している可能性が示唆された。そこで、回し車回転行動を報酬とした課題を作製し、その基本的性質を調べ、回し車回転行動への欲求や報酬効果は、エサの場合と同様にドパミン神経伝達によって制御されることを明らかにした。

自由記述の分野

神経薬理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

不安障害やうつ病患者では、負の情動と関連した感覚刺激に対し、無視すべき状況でも強く注意を引かれてしまうことが知られる。この注意選択の異常は、治療の障壁や再発リスクとなる。本研究により、マウスにとって生命維持に重要であるエサを報酬とした場合には、不要な刺激が遮断されることが示唆された。一方、娯楽である回し車を報酬とした課題を作成することで、人間が日常生活で発揮するものにより近い注意機能の評価が可能であることが示唆されたことから、これを応用した課題を確立することで、負の情動と関連した感覚刺激による注意選択の阻害を適切に評価できると考えられる。

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公開日: 2023-01-30  

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