本研究は治療性統合失調症患者にグルタミン酸作動薬である安息香酸ナトリウム(D-amino acid oxidase inhibitor)を2g/日6週間投与し、脳内のグルタミン酸濃度、グルタチオン濃度を計測した初めての研究である。グルタミン酸とグルタチオンの変化、症状と認知機能の変動の関連について検討した。本研究の遂行に伴い日本で始めてMRSにてGABA、グルタチオンを測定する撮像方法であるHERMESを山梨大学に導入した。試験撮像を繰り返しデータクオリティを確認した。データクオリティも問題なく、認知機能検査も含め滞りなく研究は行われた。今後データ解析を行い結果を報告予定となっている。
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