血清アルブミンの酸化は、放射線治療効果を予測する因子ではないことが分かった。しかし、血清アルブミンの酸化が強く見られる膵がん症例では、好中球細胞外トラップ(NETs)の形成および遠隔臓器再発が有意に多く、全生存期間も短いことが分かった。現在、検体数を追加した検証の後、論文投稿を予定している。膵がんとNETsに関連した研究として、膵がんの新規治療薬候補として知られる5-(N-ethyl-N-isopropyl)-Amiloride(EIPA)がナトリウム・カルシウム交換体の阻害を通じて、非炎症性にNETsを誘導する事を明らかにした。本結果はRedox Biology誌に採択された。
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