研究課題
若手研究
本研究は子宮頸癌の放射線療法における免疫動体を調査するため,根治的放射線療法を完遂した子宮頸癌患者を,治療開始後2年以内の再発・転移の有無によって治療失敗群と成功群に分類し,採取した子宮頸部のTMEにおける免疫関連分子の発現率の群間差と,発現率の予後への影響を評価した.結果,小線源治療中におけるPD-L1とCD163の発現率に群間差が生じ,PD-L1とCD163の発現率が2年無増悪生存率に関係していた.
婦人科癌に対する放射線治療
子宮頸癌に対する根治的放射線療法において,腫瘍免疫抑制分子の一つであるPD-L1と,腫瘍増大に関わるM2マクロファージの代表マーカーであるCD163に注目した治療法の開発に貢献する結果となった.