中心静脈穿刺における穿刺関連合併症をなくするには、深い穿刺でも血管内に針先がとどまる安全な穿刺ラインの選択と、針先を見失わないことである。本研究において鎖骨上からの内頚・鎖骨下静脈合流部穿刺は、針先が腕頭静脈側に向くため、他部位と比較し最も穿刺安全域長く、血管後壁への接触が少ないことが示された。ニードルガイドアタッチメントの併用は、エコー断面から針先が外れることが少なく簡便かつ安全な穿刺が可能である。また適正な針の長さは70mmであった。 CT情報を付加したCTナビゲーションUSは、USでブラインドとなる領域や深部構造を知れるため、初学者への教育的ツールやトレーニングツールとして期待される。
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