本研究の最終目的は、神戸大学小児科新生児研究グループが確立した糞便懸濁液(Cecal slurry, CS)を腹腔内投与する早産児マウス敗血症モデルに対してMSCsを投与し治療効果を検討することで、早産児敗血症に対する新規治療法の開発を目指すことであった。 現在までの研究成果では、成獣マウス敗血症モデルではMSCs投与の敗血症保護効果を証明できていない。一方、敗血症モデルマウスの尿検体を用いた酸化ストレス動態の実験系、および早産児マウス敗血症モデルに対する薬物治療実験系の樹立には成功しており、今後はMSCs投与量・経路の調節を行い敗血症保護効果を検証していく。
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