子宮内発育遅延モデルを作成するために、妊娠18日目のラットに子宮動脈結紮術を試みたが、Control群と比較して有意な体重減少が得られなかった。次に、実験動物をラットからマウスに変更し、妊娠中のタンパク質制限食負荷による子宮内発育遅延モデルの作成に励んだ。当初、タンパク質制限母体のストレスによる出産後の不育・捕食などがあり、出生仔体の評価が進まなかったが、生育環境の調整により仔体の安定した発育を実現させた。子宮内発育遅延モデル母体児は有意差はつかなかったものの、出生体重はControl群と比較して、低体重であり、肝臓でのCyp7a1発現量も減少していた。
|