新規オートファジーは、既知のオートファジーとは全く異なる分解機構である。これに関連するユビキチンリガーゼTRIM31の腸管上皮における機能解析を行った。まず、新規オートファジーで分解される基質標識としてのユビキチンの関与と、それをオートファジーに誘導するアダプター分子候補を同定した。次に、Trim31欠損マウスにおいて、DSS腸炎が増悪することを確認した。さらに、Trim31欠損マウス小腸上皮Organoidに対するLPS刺激下で、Ikbαの分解遅延が示唆された。この経路において、Trim31でユビキチン化される新規オートファジーの分解基質の蓄積が、腸炎の病態形成に関与する可能性が考えられた。
|