潰瘍性大腸炎の難治化において、増悪因子として既に知られているcytomegalovirusと同じヘルペスウイルスであるEpstein-Barr virus (EBV) の再活性化に着目し、検討を行った。活動期UC患者の大腸炎症粘膜において、EBV再活性化が50%に見られ、EBV再活性化率はUC疾患活動性および内視鏡的重症度に相関が見られ、UC増悪因子と考えられた。EBV再活性化の危険因子として抗TNF-α抗体製剤およびカルシニューリン阻害剤治療があり、TNF-αがEBVの溶解感染を抑制的に調整している可能性が示唆された。
|