研究課題/領域番号 |
19K17457
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
伊藤 隆徳 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (00827389)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | NASH / SHED-CM / ヒト乳歯歯髄幹細胞 / 腸肝相関 / 脂肪肝 / マクロファージ |
研究成果の概要 |
ヒト乳歯歯髄幹細胞無血清培養上清(SHED-CM)には、炎症抑制や再生促進に関わる蛋白を含む多数の液性因子が含まれる。本研究では、SHED-CMをNASH肝線維化モデルマウスに投与することで、腸管上皮のtight junctionを保護し、腸管バリア機能を維持することを示した。更にin vitroでのSHED-CM処理は、Caco-2単細胞層モデルにおける腸管上皮の透過性の機能を維持することを示した。SHED-CMが、肝細胞保護作用や炎症性マクロファージ活性化抑制に加えて、腸肝相関を介してNASHモデルの線維化を抑制することを明らかにした。
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自由記述の分野 |
消化器内科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アジア、欧米諸国において肥満や2型糖尿病罹患頻度の増加とともにNAFLD/NASHが急速に増加している。しかし、NAFLD/NASHが強い炎症・線維化を来した場合、根本的な治療は現在存在しない。SHED-CM による様々な動物モデルに対する抗炎症・組織再生効果は、これまでマクロファージの極性転換が主な作用点だと考えられてきたが、本研究においてNASHマウスモデルにおいてはそれに加えて腸肝相関を介して炎症・線維化を抑制することを明らかとなった。NAFLD/NASHの病態は複雑であるが、SHED-CMはNASH に対して多面的な治療効果を発揮するため、有望な治療薬となり得る可能性がある。
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