抑制的時計遺伝子DEC1が、LKB1/AMPK伝達を介して、内皮型NO合成酵素(eNOS)制御にかかわっているかどうかを検討した。野生型マウスとDEC1ノックアウトマウスから血管内皮細胞を単離し、LKB1とAMPK、eNOSのリン酸化と発現についてウエスタンブロット法にて検討した。DEC1ノックアウトマウス内皮細胞では、野生型マウス内皮細胞と比較して、LKB1とAMPK、eNOSの発現に差は認めなかったが、LKB1とAMPK、eNOSのリン酸化の亢進が認められた。DEC1の発現を抑制することにより、LKB1/AMPKリン酸化亢進を介して、eNOSリン酸化が亢進する可能性が示唆された。
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