研究成果の概要 |
冠動脈疾患には免疫機構が関与しているが、それを制御する免疫チェックポイントタンパクであるProgrammed death-1 (PD-1)、Programmed death-ligand 1 (PD-L1)の役割は分かっていない。本研究では冠動脈疾患におけるPD-1, PD-L1の関与を調べた。 急性冠症候群患者では慢性冠症候群患者よりも血清PD-L1値が高値であった。また冠動脈疾患患者においてsPD-L1が高い集団はそうでない集団と比較して心血管イベントが高率に発生した。 以上からPD-1, PD-L1は冠動脈疾患の新たなマーカーおよび予後予測因子となりうることが示唆された。
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