Fibroblast growth factor 23 (FGF-23)、Osteoprotegerin(OPG)、Fetuin-Aと全身性動脈硬化疾患の関連を調査した。FGF-23は特に冠動脈石灰化や大動脈石灰化と有意に相関していた。OPGは初期の動脈硬化を示唆するマーカーの可能性が考えられた。また、腹部大動脈石灰化を単純X線写真で半定量的に解析することで非侵襲的に冠動脈石灰化の予測が可能であり、心血管疾患のスクリーニング検査として有用である可能性が示唆された。大動脈弁の石灰化は、血管石灰化や上記石灰化抑制因子との関連を認めず、石灰化機序の違いが疑われた。
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