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2021 年度 研究成果報告書

全身性動脈硬化疾患の発症とその予後における石灰化抑制因子の意義の研究

研究課題

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研究課題/領域番号 19K17589
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53020:循環器内科学関連
研究機関信州大学

研究代表者

千田 啓介  信州大学, 医学部附属病院, 特任研究員 (00794413)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード動脈硬化 / 血管石灰化 / 石灰化抑制因子 / 全身性動脈硬化疾患 / FGF-23 / Osteoprotegerin / Fetuin-A
研究成果の概要

Fibroblast growth factor 23 (FGF-23)、Osteoprotegerin(OPG)、Fetuin-Aと全身性動脈硬化疾患の関連を調査した。FGF-23は特に冠動脈石灰化や大動脈石灰化と有意に相関していた。OPGは初期の動脈硬化を示唆するマーカーの可能性が考えられた。また、腹部大動脈石灰化を単純X線写真で半定量的に解析することで非侵襲的に冠動脈石灰化の予測が可能であり、心血管疾患のスクリーニング検査として有用である可能性が示唆された。大動脈弁の石灰化は、血管石灰化や上記石灰化抑制因子との関連を認めず、石灰化機序の違いが疑われた。

自由記述の分野

虚血性心疾患

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、石灰化抑制因子の血中濃度と全身の動脈の石灰化の関連を調査するため、冠動脈疾患患者の全身の血管スクリーニングを行い、相関があるかどうかを検証した。結果、FGF-23が動脈硬化疾患存在の優れた予測因子であることがわかった。今後さらに経過を追い心血管イベントと関連するかを検証すれば、予後予測も可能となり得る。その場合、予防的な抗血小板薬やスタチン製剤の使用、PやCaの管理などの積極的介入の意義につき、科学的基盤が確立できる。

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公開日: 2023-01-30  

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