本研究は心房細動に対するカテーテルアブレーション治療後に認められる心房リバースリモデリングに着目し、そのメカニズムについて分子生物学的に解明を試みるものである。既存の保存検体を用いて、リバースリモデリングに関するマイクロRNA発現の網羅的解析により、7つへ絞り込んだ。その後、サンプル数を追加し、RT-PCRにて比較検討を行ったところmiR-184などのいくつかのmicoroRNAが心房リバースリモデリングに関与している結果を得た。また左房ペントラキシン3は左房局所の炎症程度を鋭敏に反映しており、左房内の炎症と左房容積の増大との関連が示唆された。
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