気管支喘息の新たな治療ターゲットを見出すため、ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)が関与する気道炎症の分子機構を明らかにしようとした。 ダニによるマウスモデルにおいては、HDAC阻害剤の先行投与群において好中球性気道炎症の軽減が認められた。また、ヒト気道上皮細胞をダニ抗原で刺激した実験系では、HDAC阻害剤がIL-6等の炎症性サイトカインを濃度依存性に抑制する結果が得られた。一方で、HDAC阻害剤投与群では、同時にMonocyte chemotactic protein-1-induced protein-1(MCPIP1)の発現が減少していた。
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