研究課題
若手研究
本研究では、電気分解で得られた電解水と大気圧プラズマを使用した創傷治癒を試みた。電解水では殺菌効果が得られ、プラズマから生成される活性酸素の確認ができた。さらに、ラットを用いて皮膚欠損モデルを作製後、特定ガスを使用したプラズマで処置を行った。処置することにより治癒が早まる効果が得られた。しかしながら、再現性の検証や活性種の因果関係は不明であるため、今後の検討課題としたい。
活性酸素研究
創傷環境を酸性電解水で清浄化して、低温プラズマ照射により細胞の活性化を促進し正常な状態へのリカバリーを促すことで創面環境を整えることを目標としていた。さらに、本技術により薬剤アレルギーをもつ患者に対しても本技術で処置できるようになることを将来展望として考えている。以上の内容より本申請書では、創傷治癒に繋がる化学と工学技術の融合による新たな治療技術の基礎研究を行えた点に関して意義あるものだと考えられる。