研究課題
若手研究
プラズマサイトイド樹状細胞特異的に発現する活性化型受容体LMIR8は、TLR7やTLR9のリガンド刺激によるプラズマサイトイド樹状細胞の活性化に影響しなかった。また、LMIR8は、TLR7リガンドの塗布によるマウスの皮膚炎症に影響しなかった。他方、LMIR8リガンドとしてセラミドやホスファチジルセリンなどの脂質を想定し、LMIR8の細胞外領域を利用する結合アッセイやレポーターアッセイを行ったが、LMIR8のリガンドを同定できなかった。
炎症
本研究により、プラズマサイトイド樹状細胞特異的に発現する受容体LMIR8が既知の刺激によるプラズマサイトイド樹状細胞の活性化や皮膚炎症を制御しないことが判明した。本研究成果は、プラズマサイトイド樹状細胞の活性化制御による(炎症性疾患に対する)治療法開発の基礎となり、学術的意義及び社会的意義があると考えられる。