成人T細胞白血病/リンパ腫(ATL)はヒトT細胞白血病ウイルスI型(HTLV-1)が原因となって発症する悪性腫瘍である。ATL患者89例の遺伝子異常を解析した結果、一部の変異した遺伝子は沖縄県の症例に多く検出されるとともに、沖縄県に多いウイルスタイプのHTLV-1に感染した症例に偏っていた。さらに、遺伝子異常と患者の生存との関連についても解析を行なった。過去の報告と一致して、PRKCB遺伝子の変異が患者の死亡と関連していた。加えて、PRDM1遺伝子の両方のアレルが傷つくことと患者の死亡が関連する可能性が示唆された。
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