適切な診断法がないため、Orientia感染症の分布を解析することは困難である。そこで、ヒト293T細胞において合成したOrientia TSA蛋白質に結合する抗体の有無を測定した。しかし、完全長のTSAを発現する293T細胞は得られなかった。TSAがヒト細胞に対して細胞毒性を持っていることを示唆している。そこで、TSAのN末端領域とC末端領域を発現するプラスミドを構築した。N末端領域は発現が検出されたが、C末端領域は検出されなかった。ベトナムの患者の約30%がN末端領域に結合する抗体を持っていた。
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