カルバペネマーゼ産生腸内細菌目細菌77株(Enterobacter cloacae complex48株、Klebsiella pnuemoniae 29株)におけるホスホマイシン耐性機序の解析を行った。全ゲノム解析やリアルタイムPCRを行い、ホスホマイシン耐性株では全株fosA遺伝子を保有しており、蛋白発現量からも、FosAという酵素がホスホマイシン耐性に大きく寄与していることを明らかにした。 また、抗菌薬曝露によりホスホマイシン耐性化が進む株が存在し、その要因が微生物内へ抗菌薬を取り込む輸送系の機能低下が関与していることを明らかにした。
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