• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 研究成果報告書

膵β細胞におけるCK2βの役割

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19K17963
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54040:代謝および内分泌学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

高井 智子  神戸大学, 医学研究科, 学術研究員 (90823047)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワード2型糖尿病 / 小胞体ストレス
研究成果の概要

2型糖尿病の進展に小胞体ストレス(ER stress)による膵β細胞量減少は重要である。Casein kinase 2 (CK2)はER stress下で、抗アポトーシス作用を持つことが報告されており、CK2の膵β細胞で役割の解明を目的とした。
MIN6細胞は、ER stress 下でのK2βノックダウンにより、unfolded protein response(UPR)は亢進した。MIN6細胞にCK2βの強制発現 を行うと、CK2活性化、EDEM,GRP78が増加し、UPRは減少した。以上よりCK2はMin6細胞でERADを亢進し小胞体ストレスを軽減し、2型糖尿病の治療に役立つと考えられた。

自由記述の分野

内分泌・代謝

研究成果の学術的意義や社会的意義

2型糖尿病の人口は増加傾向であり、日本での有病率は20歳以上で9%、高齢者ではさらに上昇する。
高血糖や肥満によるインスリン合成の負荷は小胞体ストレスを引き起こし、膵β細胞量の減少の原因となる。これまでには、糖尿病モデルマウスにおいてCHOP、C/EBPβの欠損、分子シャペロンの投与などにより小胞体ストレスを改善させ耐糖能の改善がみられている。
今回もCK2活性化により小胞体ストレス軽減がみられ、2型糖尿病の治療に役立つと考えられた。また、小胞体ストレスは2型糖尿病だけでなく、肥満、神経変性疾患など多数の疾患との関連が示唆されており、他分野にも原因の解明に役立つと考えられた。

URL: 

公開日: 2022-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi