原発性アルドステロン症 (PA) は最も頻度が高い二次性高血圧を来す疾患である。アルドステロン過剰分泌は高血圧を来すだけではなく心血管疾患や腎機能障害を高率に合併するため、PAの診断・治療およびアルドステロン合成の制御は極めて重要である。本研究ではこれまで着目されていない細胞接着因子や細胞間情報伝達を介したアルドステロン合成機構を解明することを目的とし、遺伝子変異別にアルドステロン産生腫瘍 (APA) のシングルセル解析を行うことにより候補因子Aを選抜した。アルドステロン合成やAPA腫瘍化など創薬標的因子となり得る機序を推定するための解析を現在行っている。
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