研究課題
若手研究
肥満や二型糖尿病の遺伝機序に胎盤機能が関与する可能性を検証した。子ども世代の表現型には大きな個体差が見られたことから、環境因子の影響をできる限り排除しつつ、胎盤機能と個体を紐づけして表現型を追えるシステムを確立した。本研究期間内に立ち上げたこのシステムと胎盤の機能解析手法を活用し、今後は子どもの表現型に相関する胎盤機能を絞り込み、子ども世代の肥満・二型糖尿病を予防する方法の開発に繋げていきたい。
代謝学
近年、母体の栄養状態がエピゲノムを介して胎児に及ぼす影響が注目されているが、既存モデルでは母体の栄養状態それ自体による様々な交絡的な影響が排除できず、研究は難航している。本研究により確立されたシステムではそれらの影響を排除しつつ、胎盤機能と個体を紐づけして表現型を追えることから、胎内環境や胎盤の異常が子どもの長期的な表現型に及ぼす影響の解明とその結果をもとにした新しい予防医学の構築に寄与することが期待される。