下垂体ACTH産生AtT20細胞を用いたin vitro の遺伝子導入手法と細胞生物学的手法により、視床下部-下垂体-副腎(HPA)系のネガティブフィードバック機構へ影響しうる要素とそのメカニズムを解析した。 FKBP4は直接的にグルココルチコイド(GC)の抑制的フィードバックに関与し、FKBP5はGCのPOMC発現抑制作用の減弱に受容体輸送の阻害などを介して寄与すると考えられ、その機構を文献報告した(Int J Mol Sci. 2021 27;22:5724.)。GDF15はその転写活性、mRNA発現がGC投与で減弱され、GDF15のノックダウンによりGCのPOMC発現抑制作用は減弱された。
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