脂肪組織において miR-222の増加がインスリン作用伝達を制御し、インスリン抵抗性を増大させるという仮説をのもと、実験を進めた。1)マウス由来前駆脂肪細胞である 3T3-L1細胞にmiR-222過剰発現すると、インスリン作用に関連するIRS-1タンパク、IRS-1のリン酸化、Aktリン酸化が減弱。2)miR-222を抑制すると、Aktリン酸化は回復した。3)直接作用によるものかに関しては、miR-222とIrs-1 mRNAの結合をルシフェラーゼアッセイにて確認した。以上から脂肪組織において、miR-222の増加はインスリンシグナルを負に制御し、インスリン抵抗性を増大させる可能性がある。
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