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2020 年度 研究成果報告書

膵β細胞の異所性嗅覚受容体システムが個体糖代謝に及ぼす役割の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K17997
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54040:代謝および内分泌学関連
研究機関東北大学

研究代表者

宗像 佑一郎  東北大学, 大学病院, 助教 (60747070)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワードインスリン分泌 / 糖尿病 / 嗅覚受容体 / 膵β細胞
研究成果の概要

研究代表者等は、膵β細胞における嗅覚受容体という化学受容器を介したインスリン分泌増強機構とインクレチンシグナルとの相互作用を明らかとし、化合物制御によるグルコース応答性インスリン分泌(GSIS)促進治療に向けた検討を行った。
ヘキサン酸アミルやフェニル酢酸アリルが膵β細胞に発現するOLFR15の新たなリガンド候補になることを示した。さらに、ヘキサン酸アミルがGLP1によるインクレチンシグナルとの相互作用によりGSISを増強する可能性を示した。
膵β細胞に発現する嗅覚受容体は2型糖尿病の治療標的になりうることが示唆された。

自由記述の分野

糖尿病

研究成果の学術的意義や社会的意義

嗅覚受容体を介したインスリン分泌促進機構は、既存の糖尿病薬と別経路を用い、活性化により高血糖時のみインスリン分泌を増強する。そのため、本研究で得られた結果と併せて、低血糖を起こさずGSISを増強することで糖尿病を治療する新規薬剤の開発につながる可能性が示唆された。インスリン分泌不全が2型糖尿病の成因として重要であることが知られている我が国においては特に有益な治療選択肢を増やすことにつながり得る成果と考えられた。

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公開日: 2022-01-27  

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