研究課題
若手研究
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の進行は、テストステロン低下と関連していることが示されているが、NAFLD患者は一般的にテストステロン単独での治療には反応しない。動物実験では、テストステロンとエストロゲンを投与すると、肝臓のILC2:CD45とILC3:CD45の比率が低下し、M2マクロファージが増加した。今回の研究では、免疫学的データに基づいて、エストロゲンとテストステロンの併用が、男性更年期障害患者のNAFLD治療に臨床的に有効である可能性を示した。
内分泌・代謝
性腺機能低下によるNASHの治療にはテストステロン、エストロゲン併用療法が有用であるだけではなく、性腺機能低下におけるインスリン抵抗性や慢性炎症を改善させることにより、肥満や糖尿病などの生活習慣病の改善にも寄与する可能性が示唆された。