研究課題
若手研究
臓器形成期における立体的な血管形成過程について十分な解析がない。本研究では、マウス胎児肝臓内の血管構築過程を明らかにするため、ホールマウント染色、組織透明化技術、3次元画像解析等を用いた検討を実施した。マウス発生初期における大血管と肝臓内血管の連結過程を明らかにした。また、単離した胎児大血管と肝臓の共培養系において大血管から肝臓への血管新生が認められた。そのため、臓器形成期における血管形成過程の一端を明らかにし、それを再現する培養系の基盤を確立した。
発生学
血管構築過程の立体的な解析手法を確立し、胎児肝臓の血管形成に重要な大血管の特定に至った。今後、その大血管の血管内皮細胞等に近似した細胞をiPS細胞から誘導しヒトiPSC肝臓オルガノイド内への混入により組織構造化や機能向上等が認められれば、疾患モデルの確立などに有益となることが期待される。