本課題では、胆道閉鎖症をはじめとした慢性肝疾患にみられる細胆管反応(ductular reaction, DR)のメカニズムの解明により、肝疾患に対する新たな治療戦略の基盤構築を目的としている。 DRのメカニズムを解明するにあたり、胆管の発生や形態形成におけるSOX9の機能的役割について解析を行った。胎生期中は、Sox9コンディショナルノックアウト(cKO)マウスの胆管の形態形成に大きな変化は見いだせなかった。一方、Sox9cKO成体マウスでは、門脈領域に明らかな胆管表現型の違いが認められた。次に、胆管の形態形成の評価のために、肝臓の透明化を行い胆管の可視化を行い成功した。
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