研究課題
若手研究
本研究では、移植する膵島をあらかじめ蛍光色素で染めることにより、移植後に生着部位を簡単に同定できるようになり、病理検査に必要な膵島の生検が可能となることが判明した。これにより今まで不可能であった膵島移植後の拒絶反応診断が可能となる。拒絶反応が診断されることで迅速な治療介入が可能となり、移植された膵島の生着率改善と長期インスリン離脱が実現する可能性がある。
肝胆膵・移植外科
本研究成果により、膵臓移植にかわる低侵襲な根治治療として発展してきた膵島移植の成績が向上し、より多くの糖尿病患者の病状改善に寄与することが期待される。また、蛍光色素で標識された細胞を移植しその機能を視覚化するという発想が、膵島移植以外の細胞治療にも応用される可能性がある。