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2021 年度 研究成果報告書

一方向性徐放フィルムの開発~肺静脈狭窄の完全抑制を目指して~

研究課題

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研究課題/領域番号 19K18170
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55030:心臓血管外科学関連
研究機関東北大学

研究代表者

正木 直樹  東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (00837403)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード総肺静脈灌流異常症 / 肺静脈狭窄症 / 薬剤徐放フィルム / ラパマイシン
研究成果の概要

薬剤徐放効率を改善させるべく一方向にのみ徐放するラパマイシンフィルムを開発し、有効性を検討していた。一方向性の徐放に関しては柔軟性を確保した薬剤を含むdrug layerと吸収速度を調整するbarrier layerから成る2層構造フィルム を想定し各layerの基材としてポリカプロラクトン単剤、ポリ-L-乳酸単剤、配合比率の異なるPLGAで検証した。ブタの肺静脈モデルを使用する以前に、侵襲の少ないブタ頸静脈を露出しフィルムを貼付する実験を計画した。一方向性に薬剤が継続的に徐放されることを検討したが基材の剛性が強く、血管周囲のみに貼付した状態の維持に難渋し安定した結果を出すのが困難であった。

自由記述の分野

小児心臓血管外科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

我々はブタ肺静脈狭窄モデルを確立しそのメカニズム解明と薬剤徐放フィルムによる予防効果を示してきたが完全な予防には至っていない。本研究では効果的な予防法確立を目的として、薬剤徐放効率を改善させるべく一方向に徐放するラパマイシンフィルムを開発し、肺静脈狭窄症予防への有効性を検討している。
一方向性のラパマイシンフィルムの試作品を開発し、生体での実験を開始した。侵襲の大きいブタ肺静脈狭窄モデルに用いるところまでは叶わなかったが、新たにブタの頸静脈モデルを使用することで細径の血管吻合モデルの作成に繋がる形になった。今後は眼科領域で使用されている経強膜ドラッグデリバリーシステムの応用を検討していく。

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公開日: 2023-01-30  

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