内科的ならびに外科的治療では改善が見込めないような右心不全に対する治療方法としては補助人工心臓の装着あるいは心臓移植しか選択肢がなかったが、この2つの治療方法は合併症としての脳血管障害やデバイス感染を起こす可能性があること、特に本邦ではドナー提供が限られていること、といったそれぞれの欠点があった。しかし、こうした治療に先行して本研究で検討したhiPS-CMシート移植を行うことで右心機能の増悪を抑制もしくは改善し、補助人工心臓装着までの期間、さらには心臓移植までの期間が延長できる可能性さらにはこれらの治療を回避できる可能性がある。
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