超音波造影剤ソナゾイドを用いることで、神経ブロックの薬液を可視化することができた。周術期の痛みをとる神経ブロックは様々な穿刺法が報告されているが、作用機序の解明や局所麻酔薬の指摘投与量を検証する必要がある。ソナゾイドはリアルタイムに持続的に薬液の広がりを計測できることから、様々な神経ブロックの作用機序を解明できる。また、胸部硬膜外麻酔は最も強力な術中の鎮痛法だが、手技的に難しい場合がある。われわれは、改良エンベロープ法を有する超音波画像装置で胸椎を可視化しながらせんしする方法を研究し、臨床応用へ向けて改良している。 本研究は安全で確実な神経ブロックの確立に貢献できる。
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