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2020 年度 研究成果報告書

ミトコンドリア機能解析を基軸としたプロポフォールの細胞毒性機構の分子生物学

研究課題

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研究課題/領域番号 19K18256
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55050:麻酔科学関連
研究機関関西医科大学

研究代表者

角 千里  関西医科大学, 医学部, 研究医員 (00580466)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワードプロポフォール / プロポフォール注入症候群 / ミトコンドリア / ROS / 低酸素誘導性因子1 / 代謝
研究成果の概要

ミトコンドリア電子伝達系の各複合体活性に依存した酸素消費量へのプロポフォールの影響を詳しく検討した。プロポフォールは細胞内の酸素消費を抑制し、細胞外の乳酸を増加させることが、また複合体I, II, IIIに依存した酸素消費を抑制するが複合体IV依存の酸素消費には影響を与えない事を確認した。
プロポフォールの標的となる蛋白質の同定には至らなかったがミトコンドリア電子伝達系は細胞障害おいてプロポフォールの標的となる事を示す実験的なエビデンスは得られた。

自由記述の分野

麻酔科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

プロポフォール注入症候群(PRIS)の病態の分子機序の解明は麻酔科学の大きな課題の一つである。病態生理学から推察されるように細胞の代謝異常や細胞死が発症の細胞学的基盤にあると考えられるが、いまだに病態の分子機構の詳細や発症予測因子・治療法の同定には至っていない。疫学的に頻度は低いものの患者予後に甚大な悪影響を及ぼすPRISの病態生理の解明は麻酔・集中治療学の研究分野が克服すべき課題の一つであり研究の波及効果は大きいし社会的な意義も同時にある。

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公開日: 2022-01-27  

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