HIV関連神経障害性疼痛に対する漢方薬の有効性を確かめるため、坐骨神経をHIV-1エンベロープ蛋白であるgp120に暴露させて作成したHIV関連神経障害性疼痛モデルラットに手術当日より牛車腎気丸を含む食餌、もしくは通常の食餌を与え、behavior testで疼痛閾値の評価を行ったところ、牛車腎気丸投与群で疼痛閾値が有意に改善した。 また、手術後14日目にモデルラットの脊髄を摘出し、 脊髄後角におけるグルタミン酸デカルボキシラーゼ67(GAD67)の発現量をWestern blottingを用いて調べたところ、牛車腎気丸投与群でのGAD67の発現量は、コントロール群よりも有意に高かった。
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