本研究では、Metforminの敗血症モデルにおける骨格筋への影響を検討するため、in vitro実験を行った。Metforminは、ユビキチンプロテアソーム経路の代表的筋萎縮原因遺伝子であるAtrogin-1とMuRFの発現量を増加させたことから蛋白分解を亢進させることが示唆された。Metforminが蛋白分解を亢進させる機序としては、炎症性サイトカインの産生増加や転写因子であるHypoxia-inducible factor 1の活性化が関与している可能性がある。また、敗血症モデルとしたLPS投与下でもMetforminは蛋白分解亢進を抑制することはなかった。
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