Interleukin-15(IL-15)がマウス腹膜炎モデルの生存率を有意に改善したことを報告したが、高齢敗血症の免疫機構に対する効果は不明であった。そこで、若齢・高齢マウス反復感染モデルを作成し、長期的な免疫疲弊の機序とIL-15の効果を比較した。反復感染モデルにおいて、50日生存率は若齢群で91%、高齢群で69%、IL-15を投与した若齢・高齢群では100%であった。末梢血中のProgram death-1(PD-1)陽性CD4+・CD8+T細胞と制御性T細胞(Treg)の割合は、若齢群と比較して高齢群において有意に増加したが、IL-15投与群では有意に減少、その効果は50日間持続した。
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