研究課題/領域番号 |
19K18374
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
真田 隆広 旭川医科大学, 医学部, 客員助教 (60835205)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | Functional Brain Mapping / High gamma mapping / Evoked Potential / Electrocorticography / Epilepsy / Awake surgery / Anesthesia |
研究成果の概要 |
脳皮質脳波の高周波律動が、麻酔深度や同一運動課題による皮質活動の“慣れ”によって影響を受けることを確認した。また、皮質皮質間誘発電位を用いた脳皮質内のネットワーク診断により、患者協力を必要としない新たな脳機能マッピングの可能性が示唆された。これらの結果は複数の国際学会で発表し、多くの反響をえることができた。また、頭蓋底部の顔認知機能における高周波律動マッピングが精度が高く低侵襲であることを国際共著として論文報告した。研究全体を通して、高周波律動による脳機能マッピングが、従来の脳皮質刺激マッピングに代替できる可能性について一定の結果を出すことができた。今後の研究結果に期待が寄せされている。
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自由記述の分野 |
Functional Brain Mapping
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高周波律動による脳機能マッピングが、麻酔濃度や皮質活動の“慣れ”によって影響を受けることを示した。これらの因子について更なる検討を行うことで、高周波律動による脳機能マッピングが従来の脳皮質刺激マッピングに代替できる可能性がある。また、高周波律動による脳機能マッピングを脳皮質内のネットワーク診断と組み合わせて応用し、また頭蓋底部の顔認知機能に対して応用することで、高周波律動の新たな可能性を見出す結果を得た。高周波律動が脳波やネットワーク解析による人の思考内容・過程の解読などの学術的に応用できる可能性を秘めており、本研究の結果は医学・科学技術の発展のみならず社会全体としての波及効果は高いと考える。
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