研究課題/領域番号 |
19K18433
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
植川 顕 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (40448535)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 腫瘍免疫 / 腫瘍微小環境 / ミクログリア / マクロファージ / 血管新生 / 悪性神経膠腫 / CD36/NADPH oxidase / 殺腫瘍作用 |
研究成果の概要 |
悪性神経膠腫の増殖・浸潤には免疫細胞浸潤と血管増生を含む腫瘍微小環境の関連が考えられる。本研究では腫瘍と免疫細胞と血管構造を連携する脳血管周囲マクロファージに着目し、悪性神経膠腫の増殖・浸潤機序の解明を目指し実験を行った。患者腫瘍組織内の各種マクロファージをM1/M2 マーカーで免疫染色し、その分布や血管形態を調べた。腫瘍内にマクロファージとミクログリアを含む免疫細胞が多数確認され、内因性免疫受容体CD36が陽性であり、CD36/NADPH oxidase経路を介した殺腫瘍作用をしてしている可能性が示唆された。今後、この殺腫瘍作用を利用した、新たな治療法確立を目指す。
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自由記述の分野 |
悪性脳腫瘍
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
患者腫瘍組織内にマクロファージとミクログリアを含む免疫細胞が多数確認され、内因性免疫受容体CD36が陽性であり、CD36/NADPH oxidase経路を介した殺腫瘍作用をしてしている可能性が示唆された。今後、この殺腫瘍作用を利用した、新たな治療法確立を目指す。この研究によって悪性神経膠腫の増大・浸潤機序が明らかになり、化学放射線療法に耐性例に対する新治療法確立の基盤となることが期待される。また、上記の手法を下垂体腺腫や髄膜腫、転移性脳腫瘍などの脳腫瘍にも応用し各疾患の治療法の確立を目指す。
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